2007年5月1日火曜日

送電線の磁界 規制へ

高圧電線の下は、本当に危険なのですか?
 送電線の磁界 規制へ
経済産業省 国際基準と連動  (朝日新聞の記事を参考にしました)
 


高圧の送電線が、人里離れた山野だけではなくて、住宅地にも右に左に走っている。その線下に住む住民の健康に、悪い影響が有るのか無いのか? 有ったとしたら、何が原因なのか?
この問題は、以前から、話題にはなっていた。生協の発行する情報誌では重大な問題として、随分前から注目していた。経済産業省では従来から「健康との因果関係は明確になっていない」との立場を変えていない。
30年前に、勤務していた会社から、不動産を担当せよと辞令を受けた。その時には、まだまだ、高圧線下問題は冗談程度で済まされた。
「皆さん、高圧線下にいると、ジリジリ音がするでしょう。それは、高圧の電線から、電波が出ていて、その電波が体中の血のイオンを活性化して流れを良くするのですよ。健康に良いと言って磁気バンドを腕輪にしたり、首にぶら下げたり、血流がよくなって気持ちがよくなった、とか言ってるでしょ、それと同じなんですよ」。その程度の認識だった。
近く、電磁界の環境保険基準をまとめる世界保健機構(WHO)などの動きにあわせ、規制を強化する。
海外では、送電線の近くの住民の健康について「電磁界の強さと小児白血病に関連性がある」との報告もある。
WHOの下部組織「国際がん研究機関」は01年、電力設備や家電製品の周りの低周波の磁界については「人間にとって発がん性があるかもしれない」としている。
経済産業省は76年から送電線の電界を規制。簡単に立ち入れる場所では、送電線下の電界の強さが一定以下になるよう義務付けている。だが、磁界の規制はない。海外ではドイツ、イタリアなどが電界、磁界とも規制している。日本で同様の規制をしても「既存の設備を大幅に改修する必要はないだろう」(同省)という。
 


電磁界:電界と磁界が合わさったものが電磁界。電界(電気のある場所)は、電圧がかかっている物の周りに、磁界(磁気のある場所)は電流や磁石の周りに発生する。
テレビの場合、電源プラグが抜けていると、どちらも発生しないが、コンセントに差し込むとコードに電圧がかかり、電界が発生する。スイッチを入れると電気が流れ、磁界も生じる。
電磁波は電界と磁界が相互作用し、波になって空間を伝わる現象。

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