2008年4月11日金曜日
黒岩彰に笑みが戻った
スピードスケートの富士急監督に就任したカルガリー五輪男子500メートル銅メダリストの黒岩彰(46)が4月1日、山梨県富士吉田市内のホテルで記者会見した。記者席に向かって右には岡崎朋美、真ん中に黒岩彰新監督、左に長田照正総監督が陣取った。報道された写真から察して、3人の記者とのやりとりは、歓迎ムードのなか終始したことだろうと、容易に推測できる。目出度い会見だった。
私には、黒岩の笑顔が嬉しかった。
彼は、かって西武ライオンズの松坂大輔投手の駐車違反の身代わり出頭して逮捕されたことが華々しく?報道された。それが、黒岩に関する私の最後の記憶です。西武ライオンズの松坂担当の広報係として、松坂に頼まれたのか、球団の指示か、黒岩本人の雄志(有志)なのか、その真相はわからないが、報道を見たり聞いたりしていると、私には球団の指示があったのだと確信している。指示がなかったとしても、追認はあった筈だ。一担当者が、そんな大それた事を自分の判断だけでやるとは思えない。
この球団を抱える企業集団は、法令順守の考え方が余りにも未成熟なのです。その最高経営責任者がまずは狂っていた。この最高経営責任者は、偉大な創業者の二代目です。私は9年と7ヶ月、学校を卒業して、この会社にお世話になりました。そこで学びとったことを糧(かて)に、今、私たちの会社の運営に活かそうとしています。反面教師的だけれども、教えていただいたことはてんこ盛りだ。
黒岩が身代わり出頭で逮捕された時、黒岩はやっぱりアホやったと落胆したり、さすが西武ライオンズや!!と喝采したり。失笑した。
それから、グループ企業内で黒岩はイバラの道を歩かされたであろうことは、容易に想像できる。いつも、この会社はそうなのです。元来会社が背負はなければならない罪を、一担当者に負わせるのです。会社が仕組んだことについてもだ。担当者を配置転換する。隠す。いやらしく虐(いじ)めるのです。ホテルや遊技場のセールスをさせるのです。慣れない業務に苦しんでいるところに、営業成績にノルマを与えて圧力をかける。そして会社を辞めるように、仕向けるのです。
黒岩が、アホな会社を辞めて、名門富士急のスピードスケート部の監督として蘇った。祝福をしたい。彼のためにも、日本のスピードスケート界にしても、こんな嬉しいことはない。
この企業集団の創業二代目は、証券取引法違反で逮捕され、「俺は辞めるから」と何もかも投げうっちゃって、「後は任せるから」と言って、最高経営者を辞し退場した。そんな無責任千万な男だった。球団の社長は、野球協約違反で世間から批判を受けても、悪びれることなく他人事のように記者を前に謝った。その場しのぎが見え見えだった。最近では、プリンスホテルが日本教職員組合の教育研究全国集会の会場として、いったん予約を受けながら会場使用を拒否した。裁判所は会場の使用を認める判断を下したにもかかわらず、その判断にも従わなかった。記者会見で、プリンスホテルの社長とグループ企業の親会社の社長が、顔を揃えて臆面もなく会場の使用と宿泊を拒否した理由を述べた。旅館業法に触れる内容でもあるのに。上司の承諾を得ながら予約を受けた担当者は、会社に居づらくなって止む無く退社した。創業者二代目も、歴代の球団社長も、プリンスホテルの社長のこともよく知っている人たちだから、私には批判できるのです。こんな人たちの、こんな会社ばかりの、企業集団群なのだ。
黒岩さん、辞めてよかったのです。辞めて、ホットしていることでしょう。
岡崎朋子さんからは、「フギィアに押されっぱなしのスピード界を盛り上げてくれそう」と期待の声があがった。
橋本聖子さんのコメントは聞こえてこないが、さぞかし喜んでおられていることでしょう。
黒岩は、「自分の本当の居場所はスケート界かな。決断のしどころだ」と。その通りです。
黒岩のスケート界復帰については、大勢の人々が待ち望んでいた。
がんばれ!!!黒岩!!!立派に選手を育てください。楽しみにしています。
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