2007年1月4日木曜日

川が好き 川にうつった 空がすき

*がんと向き合い3年  15歳 最期の言葉 「みんなありがとう。ぼくは往きます」 

小児ガンと3年向き合った山口県周南市立狩野中3年の有国遊雲君(15)が、今月、生涯を閉じた。迫り来る死を両親と語り合いながら生き抜いた遊雲君の最期の言葉は、周囲への感謝だった。

川が好き 川にうつった 空も好き

地元の清流を詠んだ句が国土交通省の河川愛護の標語に選ばれ、地元有志が碑を建ててくれた。

抗がん剤は効かなくなりつつあったが、遊雲君は、抗がん剤の治療を望んだ。「支えてくれた人に何が返せるか。世の中の役にたちたい」との思いからだ。だが、今月2日の未明。母の手を握りしめた。「お母さん、ありがとう。みんなにもありがとうって言ってね」。その夜、「ぼくは往きます」と言い残し、3日午前、息を引き取った。

 

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