この年の瀬(12月30日)に,U22の五輪出場が確定したことを報じた新聞を読み返してみた。嬉しい気分を再び味わえたのは、言うまでもないことだけれども、星野ジャパンの五輪出場と比べて、なんと若さに溢れていて、さわやかで、気持ちのいいことよ。野球においても、サッカーのW杯(ワールド・カップ)のように、ワールド・クラシック・ベースボール(名称が間違っていたら、すまん)を世界における真の野球の覇を競うような大会に組みなおすとか。同じく、サッカーのように年齢枠をつくるとか。何らかの改革が必要な気がします。私は星野ジャパンがたとえ北京五輪で優勝したって、この白け気分は抜けないでしょう。私も大好きな星野さん、オリンピック出場ぐらいで泣いていてどうするんですか。もっと、厳しい状況に投じてこそ星野さんの真骨頂が発揮されるのではないでしょうか。野球ファンの方々、新しい仕組みができるように運動をおこしませんか。長嶋さんも、こんなことで喜んでいる場合ではないですよ、もっとレベルを上げたいとお思いだと、私は感じているのですが、如何かな。
2007 11 22朝日新聞 朝刊 1、18、39面。U-22の北京五輪の出場が確定した記念の記事を丸写し、した。
1面 サッカー五輪決定
「見返す」選手奮起
(反町監督に炭酸飲料を浴びせて喜び合う)
22歳以下によるサッカー男子の北京五輪アジア最終予選C組最終日は21日 、東京・国立競技場であり、日本が4大会連続8回目の五輪出場を決めた。引き分けでも出場権を得る日本は、2位のサウジアラビアとの直接対決に0-0で引き分け勝ち点を11に伸ばして各組1位のみに与えられる出場権を手にした。
「若々しくない」「サッカーがつまらない」。これまで結果を出してきたが、特に攻撃面で内容が伴わず、反町監督の手腕に疑問が投げかけられた。称賛される入院中の日本代表のオシム監督とは対照的だった。
こうした批判に、選手たちは「やっているのはおれたちだ。見返してやる」との思いを強くしていた。おとなしすぎると言われ続ける中、自主的にミーティングを開くようになった。「選手にずいぶん助けられている」。反町監督がしみじみと話したことがあった。
17日のベトナム戦に快勝して緩んだ雰囲気を引き締めたのも、主将の水本選手(千葉)や伊野波選手(FC東京)だ。
ホーム・アンド・アウェーの最終予選で、ライバルと見られたサウジアラビアとは2分け、カタールとは1勝1敗の五分の結果だが、目的は遂げた。予選初戦から約10ヶ月。弱気になることもなく、積極的に攻撃を仕掛けて引き分けたこの日の戦いぶりが、チームの成長を物語る。
試合後のロッカー室。日本サッカー協会の川淵会長が「このチームはピチピチ感がないと言ったのは悪かった」と言葉をかけると、選手から大歓声があがった、という。
18面
決戦 成長の証
立ち上がりはピンチを招いたが、主将の水本(千葉)ら守備陣がしのいで徐徐にリズムをつかんだ。相手GKの好守などで無得点に終わったものの、無失点に抑え引き分けに持ち込んだ。
立派な引き分けだ。
負けなければ五輪という条件をクリアーしたからではない。このチームに欠けるといわれていた躍動感と勝利への飢えを、最後の山場で体現したことに成長の跡が見えたからだ。
試合は強運から始まった。右から完全に崩された9分。ゴール至近距離から放たれたシュートを、Mf青山敏が体に当てて失点をのがれた。
それ以降、失点の臭いをほとんど漂わなかった。FW李、岡崎、Mf細貝~。再三の決定機に決められないもどかしさが本大会への課題として残る一方で、次々とスペースに飛び込む動きから好機を作り続けた。ゴールに直結するプレーをすればいいのだというシンプルさは、細かいパスを回すだけで一向に日本ゴールに迫れないサウジを圧倒した。
「最後はメンタル勝負。引き分け狙いではなく、勝ちにいったのがいいリズムを生んだ」と主将のDF水本。勝つしかないサウジが前掛りになった分、背後にはスペースが生じる。そのすきを突き、有利な立場をしっかり生かし切った。
2月の2次予選から始まった戦い。当初の煮え切らなさに、実力伯仲の相手とギリギリの勝負になった時に、ひたすら勝利を求める集団になれるかどうかが心配の種だった。「10月のカタール戦の負けで変わった」と反町監督。若いチームは吸収も早い。
病に倒れ、集中治療室で眠る日本代表のオシム監督は若手たちを気に掛けていた。水本は「回復したら、成長した姿をみせたい」と胸を張った。
失点覚悟 青山敏クリア
ボランチの青山敏が決定的なピンチを救った。相手に攻め込まれていた前半9分、こぼれ球を押し込まれそうになったが、ゴール前で瞬時に反応し、シュートを体に当てて止めた。最終予選の先発は3試合連続。走り回って好守に奮闘した。「(シュートの場面は)体に当たってくれと思った。自分がチームを救ったMVPだと思っている」とニヤッと笑った。
厳しい条件、耐える
長丁場/ホーム・アンド・アウェー
前回のアテネ五輪予選は、1ヶ所に集めて集中的に試合を行うセントラル方式。今回のホーム・アンド・アウェー方式は「全く違う。試合間隔が空くから考えてしまう」。総合力が問われる厳しい予選だった。A代表と違い、U22代表は強化に十分に準備期間は与えられていない。反町監督が今年思い通りに選手を選べたのは、2次予選直前の熊本合宿と予選本番だけ。最終予選が始まる直前に中国・瀋陽で開かれた4カ国大会もオールスターなど国内日程との関係で呼べない選手も少なくなかった。
クラブ側には「U22代表でベンチ外になるようなら呼ばれないほうがいい」という声もある。所属先で中心を担い、出番をつかみかけている選手もいる。Jリーグで試合に出て経験を積むほうがいいという意見も多い。
「与えられた状況を生かす」。反町監督は我慢を重ねた。Jリーグだけでなく、大学の練習にまで足を運ビ、コーチと月に複数回の打ち合わせをして、チームの基盤を作った。
日本の力が突出しているわけではない。カタールとサウジの対戦成績は五分。反町監督も「今日のサウジを見れば、実力は同じか、相手が少し上だった」。五輪を世界に挑む貴重な強化の機会と考えるならば、予選に臨む態勢を充実させる覚悟と努力が必要だ。アジアのW杯出場枠4,5に対し、五輪は3という狭き門だ。
「もっとクラブと代表が緊密に連絡を取る必要がある」と柏の竹本GMは当たり前のことを指摘する。課題も残る予選だった。
アジアの出場枠は(3+1)
中国(開催国)、日本、豪州、韓国
39面
北京だ 歓喜の青
0 件のコメント:
コメントを投稿