先日、(財)神奈川県労働衛生福祉協会で行なった健康診断の結果が届いた。
この年になると、何かの生活習慣病に罹っているか、メタボリックシンドロームは果たして、私の場合はどうなんだろうか、そのことが大きな関心ごとだった。身長が学校卒業してから丁度1センチ程低くなったことなんて、どうでもいいことだ。その延長線上で、腹囲のことも同程度に考えていた。
ところが、腹囲を測ったときに、測ってくれた美しい看護婦さんがニンマリと笑みを浮かべながら、90,3センチです、男性は85センチを超えると、メタボの仲間に入るんですよ、と鬼の首を取ったように嬉しそうに仰るではアリマセンカ。この瞬間、これは可笑しいと直感した。私は、私の腹を毎日見ている。それも日によって、多い時には5回ぐらい少ない時でも、2~3回は腹を眺め、さすっては、その加減をチェックしているのです。鼻毛や鼻糞、耳糞、目やににそんなに気を病むことはないが、腹の出っ張りのチェックは怠っていないのです。
私が学生だった時、体育会のサッカー部に所属していた。一日、9時間もグラウンドにいたことがあるほど、アホなサッカー部員だったのです。その時の体重は66.5キロ、卒業して40年後の今で68.5キロ。全身の筋肉が萎え、緩み、上体からは肉が落ち、結局腹の周りには太った分の2キロと上体からずり落ちてきた脂肪なのか何なのかが溜まって、その結果が腹囲90,3センチなのだ。それで、何でメタボなんじゃ、というのが第一の私の感想だったのです。
そのように、納得できないまま日々を過ごしていた。
そして、1週間前の毎日新聞の記事に目を瞠った。北里大学の前にある弊社直営のホテルで打ち合わせが終わって、コーヒーを飲みながら新聞を読んだ。
その新聞の見出しは、『メタボと腹囲 やはり無関係? 新潟の病院調査、男性でも裏づけ。特定検診の再検討必要』。私が、納得できないことが、この新潟の病院の調査で明らかになったようだ、図星だった。が、厚労省の対応はいかに。
私の直感が、極めて非科学的人間のこの私の納得できなかったことが、正しかったのだ。かって、厚労省研究班の大規模調査で、女性の腹囲と循環器疾患発症の関連性が低いとの傾向も明らかになり、腹囲を必須とする現在の特定健診のあり方も問われそうだ。
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「健康診断結果のお知らせ」には、検査項目とそれぞれの数値が書き込まれていて、その数値の段階別の検査判定が示されていた。
そこに書かれていたメタボリックシンドロームの診断基準をここに、コピーして貼り付けさせてもらった。この基準でも、先ずは腹囲から始まっているのです。男の場合は、「腹囲が85センチ以上」で、尚且つ下の①~③のうち2つ以上が該当すれば、メタボ君ですよ、と言うことになっている。
この診断基準は、早い目に見直すことが必要だろう。
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