2008年5月2日金曜日

国会にも、みなし否決ってあったの?

国会にも「みなし」否決とやらがあるのに、驚いた。

みなし法人というのは聞いたことがある。個人で事業を行っていても、あたかも法人と同じように経営を行っているものだから、法人格ではなくても税法等は法人と同じように扱われる。
我々の業界では建築基準法42条3項に該当する道路のことを、通称但し書き道路と呼んでいる。これを人によってはみなし道路と呼ぶ人もいる。認定道路ではないが、要件が整えば道路と認めましょうということだ。
私が極端に元気だった頃。破れかぶれのジーパンを穿(は)いて、下駄を鳴らしていた頃のことだ。渋谷駅ハチ公前で、右翼が街宣車の上から、意味もないセリフを蛾鳴り立てていた。有名な赤尾敏だ、大日本愛国党の総裁を名乗っていた。その街宣車が10分に3メートル程移動するのを見ていて、駐停車禁止ゾーンにおいてうまいこと脱法行為を考え出したものだと感心していた。
それから、12,3年後、私はマチバの不動産屋の部長さんになっていた。年齢は30半ばになっていたが、生意気な青二才からは卒業できていなかった。場所は同じ渋谷駅はハチ公前でのことだった。どこかの労働組合かそれを支援する団体だったようだが、詳しいことは憶えていない。その団体の演説が行われていた。演説は助手席に乗っている者がやっていて、運転手と警察官は何やら問答し合っていた。友人との待ち合わせ時間には余裕があった。私は、無意識のうちにその運転手と警察官の会話の一部を漏れ聞いてしまった。ここは駐停車禁止区域だ、道路使用の許可をとっているのか、と。
私は、出っ張って運転手に話しかけた。いいんだよ、止まらなければいいんだよ。10分で3メートル動けば駐停車禁止区域でもOKだ、心配するな。昔 大日本愛国党の赤尾総裁がそのようにやっていて、警察は手も足も出さなかったよ、と激励した。
そこで、警察官が反論して吐いた言葉が、『「みなし駐車」として駐車違反だ』。キップをきるよ、喧嘩ごしだった。
そこで、みなし駐車という言葉を知った。警察は右翼に優しくて、左翼には厳しいとは聞いていたが、案の定だった。
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以下は、080501 朝日朝刊1面記事より。
衆院本会議は30日、憲法59条の規定に基づき、衆院可決後、参院が60日以内に議決しなかった税制改正関連法など5法案を参院が否決したとみなす動議を与党の賛成多数で可決。その後、5法案は参院から衆院に返付され、衆院本会議で再可決、成立した。民主、社民、国民新各党は採決を欠席し、共産党は反対。暫定税率の復活は賛成337票、反対12票だった。
衆院の3分の2による再可決は1月の補給支援特別措置法以来だが、この時は参院否決を受けたもの。みなし否決を踏まえた再可決は、1952年の「国立病院特別会計所属の資産譲渡に関する特措法」以来、56年ぶり2度目。
政府は30日夕、臨時閣議を開き、関連法の施行日を1日と決定。
よって、ガソリン税の暫定税率(1リットルあたり25.1円が1ヶ月ぶりに復活した。

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