俺には解らん。闇サイトが、犯罪誘う?
私のような田舎者で、インターネットに疎い人間にとっては信じられないことが、ネット上で起こっていることを初めて新聞記事で知った。その記事とは、名古屋で起こった女性拉致殺害事件のことです。2007 9月6日の朝日の朝刊の記事を材料に文章を綴った。ワルは、何処かで鳩首、ワルだくみを図るものだと思っていたら、想像もしないインターネット上の掲示板?とかを利用して、犯罪が行われているらしい。掲示板で、情報を交換しているそうです。☆暴力団組員と共謀して、覚せい剤を闇サイトを通じて密売をした。☆闇サイトで強盗仲間を募り、集まった3人で宅配業者を装ってお年寄り宅に押し入り420万円を奪った。☆闇サイトに求人情報を載せて口座開設役を募った。☆実在するオークションサイトそっくりの偽サイトを作り、利用者が誤って入力したIDなど個人情報を騙し取った。その際、共犯者を闇サイトで募集した。☆信販会社のクレジットカード会員の個人情報が入っていたMOディスクを盗んだ男が、闇サイトを通じて情報を売り渡した。☆学校の公式サイトとは別に、在校生が立ち上げ、ネットいじめなどの温床になっているとも指摘される掲示板「学校裏サイト」を管理していた会社役員が、女子中学生への中傷を放置した。
こんなことが、この世の中で起こっていたなんて、私は新聞記事になるまで知らなかった。共犯者探しの募集した者、募集に応じて共犯者になった者、互いにどこの、誰とも知らない者同士。その知らない者同士で犯罪を共謀して行う。犯罪行為中も、偽名を名乗り合っていることもあるそうだ。うひゃ~困ったもんだ。
インターネット上に犯罪、を誘発するような情報があふれている。名古屋市の女性が拉致殺害された事件で、逮捕された男3人も、有名サイト「闇の職業安定所」に書き込まれた、仲間の募集を通じて知り合った即席のグループとされる。犯罪の温床になりかねない「闇サイト」だが、書き込みそのものの規制や摘発は難しい。警察庁は来年度から、ネット上の「監視の目」を増やす方針だ。 名古屋の女性拉致殺害事件とは= 名古屋市内の路上で帰宅途中の女性会社員(31)が拉致・殺害されたうえ、岐阜県内の山林に遺棄された。愛知県警が死体遺棄容疑で逮捕した男3人は、数々の事件で悪用されたサイト「闇の職業安定所」で知り合っていたという。3人は強盗目的で偶然通りかかった女性を襲い、キャシュカードと現金7万円を奪ったとされる。このような犯罪仲間を募るような書き込みについては、刑事罰を問うのは難しいそうだ。検閲になる恐れがあったり、表現の自由や通信の自由といった権利との兼ね合いも生じる恐れがある。何の関わりもない連中に、そこに出くわしたからといって、突然襲われ命を奪われた。彼女には、何の落ち度もなかった。娘さんは母との二人暮らしだったそうだ。記者のインタービューに応えて、母親は怒りをあらわにした。テレビの映像に、胸がつまった。慎ましやかに、一生懸命、頑張っていた娘さんになんちゅうことをサラスンダ。馬鹿タレ。
財団法人インターネット協会が運営する相談窓口「インターネット・ホットラインセンター」には連日、ネット利用者から数百件の「110番」メールが届く。警察庁の委託で06年6月から書き込みや画像を分析している。不審な書き込みは、国内有数の掲示板サイトにもある。例えば、恨み・むかつき・憎しみなどを解決します、殺人依頼、報復依頼など。殺人請負などでも、書き込みだけでは犯罪にならないため、摘発や削除の強制は難しい。「違法情報」と違法ではないが公序良俗に反する「有害情報」に分類して、サイト提供業者には削除を依頼するとともに、「違法情報」は警察庁に通報してきた。
2007 10 14 朝日朝刊 社説
自殺サイト もはや見過ごせない
ひとりの若い女性の命が断ち切られたきっかけは、だれでも簡単に接続できる携帯電話の自殺サイトだった。サイトを開いた電気工の男は、自殺願望の人を募るような書き込みを重ねていたらしい。死にたいと望んで連絡してきた川崎市の女性に「薬を使えば楽に死ねますよ」などと持ちかけた。
報酬として20万円を受け取ると、約束どおり女性の自宅へ出向いた。睡眠導入剤を飲ませたうえで、顔にポリ袋をかぶせて窒息死させたという。
見ず知らずの2人を結びつけ、最悪の結末を招いた。ネット社会の危うい側面に、背筋が寒くなる思いがする。今回特に見逃せないのは、男が金を目当てにしていたらしい点だ。
自殺サイトに集まってきたほかの人たちに対しても、「死ねる薬」などとうたって睡眠導入剤を違法に販売していた。売り上げは100万円になるとみられていた。男は消費者金融などから数百万円の借金があったという。それにしても、ネットを入り口にした事件が広がっており、見過ごせないところまできている。
殺人や強盗などを企てる人間が、ネット上の「闇サイト」で仲間を誘う。そんな悪質きわまりない例も相次いでいる。8月にも、ネットで知り合った3人が、通りかかった名古屋市の女性を拉致して殺害する事件が起きたばかりだ。
自殺サイトもなくならない。自殺志願者がいっしょに死ぬ相手を募る。「楽に死ねる方法」を教えあう。そうしたサイトが数百あるともいわれ、たびたび集団自殺の引き金になってきた。
こうした危ういサイトが野放図に広がっていくことは、なんとしても食い止めなくてはならない。それには、ネット上の書き込みを点検するサイバーパトロールが欠かせない。法に触れる内容が書かれていたら、警察がすぐに摘発する。ただちに違法といえなくても、有害な書き込みがあればプロバイダーに削除を要請する。
警察だけではなく、連携して活動する民間団体がもっと増えてほしいものだ。新たな書き込みは、毎日、次々と現れる。削除の要請をしても「モグラたたき」のようではあるが、ねばり強く続ける以外になさそうだ。
問題のあるサイトや書き込みを事前に取り締まることは技術的に難しいし、もし規制が行き過ぎれば「表現の自由」を侵す恐れがあるからだ。
もう一つ、今回の事件で残念でならないことがある。亡くなった女性が自殺を考えたとき、最後に相談した先が男のサイトだったことだ。ネット上には、死にたいと思う人の悩みに耳を傾け、生きる気持ちを取り戻す方向へと導いているサイトもある。
死ぬことを思いとどまらせる窓口を増やし広げることも、危ういサイトの罠から防ぐ手だてになる。
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