厳しい経済環境のなかで、なんとか藻掻(もが)きながらも日々頑張っています。社業に専念しています。一日の仕事を終えて、ビールを飲んで、焼酎、ウイスキーときて、最後は日本酒の熱燗を飲んで、やっとのことで日中の興奮が収まるのです。お酒の後は、カラスの行水風の入浴をすませて、安眠に入る。そうして、なんとか一日が終わる。
翌朝、空が白んでくる、アッサーだ。私は熟睡度が高くて、目覚めは「サッパリ爽やかさん」なのです。私の得意技(わざ)かもしれません。昨日までの苦しかったことはすっかり薄れ、今日は何とか挽回してみせるぞ、と生まれ変わったようにやる気が起こってくる。朝を迎えて、体が興奮してくる。
四時前には自然に目が覚める。布団のなかで、何やら本を読む。五時に犬2匹を連れての散歩に自宅を出るのです。犬は喜びますが、私にとっても、すごく気持ちがいいものです。朝の外気は、夜の間に空気中のゴミは地面に沈み、適度な湿気を含んで、肺にも脳にも快い。
今の季節、どこの家の庭にも花が溢れているのです。百花繚乱。手入れの行き届いた庭もあれば、管理が、大雑把?野放図な庭もある。樹木主体の庭もあれば、花主体の庭もあり、夏に向けての野菜作りに専念している庭もある。家全体に蔦を絡ませ、周りには樹木を植え、自然のままの森のなかの一軒家風を気取った家もある。
一つの鉢にいろんな花を寄せ集めたものを、いくつも並べている家もある。
直(じか)植えの花壇もある。植木棚や2階のベランダに植木鉢を並べている家もある。
門扉の両側もしくは片側に、花を植えて入り口を飾っている家もある。
道路沿いのブロック塀の上にこんもり盛り上がって群れをなし、小さな花をいっぱい咲かせている花もある。生垣の隙間にも花が植えられている。
ミカンの花は、小さくて白い繭のような蕾(つぼみ)だ。柿にも小さな花の蕾ができていた。梅は、小さな実をつけている。
豪華に見栄えのする花も、清清(すがすが)しい花、可愛らしい花も、雑草の花だって、みんな同じ花の仲間だ。田舎育ちの私には、雑草の花に何故か異常に親近感をもつ。
ブロック塀のところどころに小さなポケットを作って、そこに土を入れて花を咲かせている。塀に沿って、咲き誇る花いっぱいの鉢が、ずらりと並べられている。車を使わなくなって不要になった駐車場を、鉢植えの花で溢れている家もある。
サツキが、いろんな色のいろんな柄の花で、鮮やかに、今一番存在感を露(あらわ)にしている。
開発されて随分年数を経ている住宅地なので、樹木も立派な木に成熟している庭も多い。名前の知らない樹木も、派手さはないが花を咲かせていた。庭から枝がはみ出して、それがどんどん成長して道路の大半を覆いかぶさっているのもあった。これは、ちょっと考えないといかんな。
強い妖しげな香の発する花は、今はジャスミンだろう。ミカンの花は、鼻をくっつけると微かに淡い香りがした。アスファルトの道の路傍のちっちゃな窪みや、大谷石の擁壁の隙間に咲いている名前も知らない「ド根性花」も、心を和ませてくれます。嬉しくなって、微笑んでしまいました。
住宅を解体した後、何も手をつけないで放りっぱなしにしてある土地には、雑草が一面に生えていて、小さな草にもよく見るとちっちゃな花をつけているのがある。「みんなみんな♪ 生きているんだ♪ 幸せなんだ♪」と、つい坂本九ちゃんの歌を口ずさんでいた。
そうだ、今、会社の私の机の横に置いてある名前の知らない観葉植物にも、葉に隠れて目立たないが花が咲いていたことを思い出した。
私は犬たちのオシッコの場所を考えたり、糞の処理をしながら、キョロキョロ花見を楽しんでいるのです。
朝の散歩はいつもは30分程度なのですが、この一ヶ月は気が付いたら、一時間程、ノロノロ歩きをしているのです。コブシやモクレンがが突然白い花を咲かせた頃からでしょう。散歩の距離は、1.5キロ程度なのに。
散歩は果てしないお喋りだ、こんなセリフをどこかで聞いたことがある。私は犬2匹と、色んな花との会話を楽しんでいるのです、なんて言うと気障(きざ)過ぎますか。
そこで、思いついたのです。私とポン太とツバサ(犬2匹の名前です)が今楽しんでいる花見をみんなにも味わってもらいたくて、撮ってきた写真をこの文章に添付したのです。
この添付した写真は4月27、28日の両日のものです。旬の過ぎた花もあれば、まだ蕾の状態のものもあります。
道路からブロック塀や垣根の隙間を通して、お庭を覗かせてもらったものもあります。不審者に思われないように配慮しました。
同じ花を何回も重ねて撮ったようにも思うが、撮った場所が違うならば表情も自ずからちがうのでは、と思ったので撮った写真を全て貼り付けた。写真の腕は全くの素人で、リードを引きながらの撮影ですから、技巧のことについては、どうのこうのと言わないでいただきたい。
さあ、みなさん、今日は、権太坂・境木の花見物です。
私はほとんどの花の名前は知らないが、私の息子の結婚式に出るために京都から来ていた義母の手助けによって、花の名前を挙げてみた。要注意です。ハナショウブ、ベコニヤ、ドウダンツツジ、ハナミズキ、パンジー、シクラメン、モクレン、テッセン、サクラソウ、シバザクラ、イチゴ、モッコーバラ、コデマリソウ、スミレ、エンドウ、ハボタン、マーガレット、カラー、シャクナゲ、サツキ、ツツジ、タンポポ、ミズヒキソウ、ビワ、シャクヤク、シシトウ、ツバキ、シュロ、ゼラニューム
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