高校時代、サッカー部の練習がないときは、宇治市にあった灰山急送(今もあるかどうか、知らない)で、アルバイトをした。私の当時の時間の過ごしかたの優先順位は、1にサッカー、2にアルバイト、3は勉強だった。サッカーが優先順位で1番だと言っても、いつもの練習には10人とは集まらない、貧困なクラブだった。そんなクラブに心血を注いでいたのです。
灰山急送は、一般的な荷物を全国ネットの運送会社から、委託を受けて、集配をしていた。当時、私よりも5,6歳年上の運転手が3人いて、私は年齢以上の働きをするものだから、どの運転手も私を助手にするのを快く思ってくれた。
その運送会社の定期的な収益の柱は、養命酒の配送だった。京都の何処か?伏見だったか?に養命酒の配送センターがあって、南京都や宇治、山科方面の小売店に独占的に配っていたのです。一つの箱には、6本が入っていた。赤い箱と、黄色い箱の2種類があって、黄色い箱は薬用養命酒、赤い箱は一般的な養命酒だ。センターでは、ベルトコンベアーで出てくる養命酒を、指定された伝票通りにトラックの荷台に配達しやすいように積み上げるのです。
養命酒とは、そのような縁があるものだから、養命酒の宣伝が目につけば、どうしても最後まで、気が済むまで読むことになるのです。そのアルバイトの最中に、養命酒を小さな盃に一杯だけ飲ましてもらったことがある。大人はどうしてこんな不味いものを飲むのだろうと不思議だった。体の弱い人にとっては重要な滋養になると聞かされていた。百姓育ちの私には、そんなもので滋養を取るなんてことが信じられなかった。
その養命酒がスポンサーで、敬老の日を意識した今朝の新聞広告が、いやがうえにも目に留まってしまった。だが、これはいい広告ではないか。人間が加齢していく各節目を意味する用語?をこのように整理してくれている。これは一つパクラせてもらおう。
後学のために、ここは新聞広告をそのまま、転載させていただく。
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60歳:還暦=60年で十干十二支の組み合わせがひと回りすることから
70歳:古稀=唐の詩人、杜甫の詩「人生七十古来稀なり」にちなんで
77歳:喜寿=喜の草体が七十七と読まれることから
80歳:傘寿(さんじゅ)=傘の略字が八十と読めることから
88歳:米寿=米の字が八、十、八に分解できることから
90歳:卒寿(そつじゅ)=卒の通用異体字が九十と読まれることから
99歳:白寿=百の字から一を引くと白になることから
108歳:茶寿(ちゃじゅ)=茶の字の草冠を二十、その下の部分を米という字に見立てて八十八、合わせると百八になるこ とから
111歳:皇寿(こうじゅ)=皇の字を白、一、十、一に分解。九十九を表す白に一、十、一を足すと百十一になることから
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