20090607 鳥取市のコカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場で開かれた陸上・スプリント挑戦記録会、女子百メートルで福島千里(北海道ハイテクAC)が11秒24の日本新記録を樹立した。福島は世界選手権(8月、ベルリン)の参加標準記録A(11秒30)を突破した。
福島のことを初めて知ったのは、前回の北京五輪の代表選考に関しての新聞記事だった。
当時の標準A(11秒32)を突破すれば代表入りの可能性があるといわれていたのですが、あと0秒04まで迫ったが標準A突破が叶えられなかった。だが、陸連は、「突出した競技力があるか、若手であること」を条件に、残された出場枠の1人に入れて、福島の出場が決まったという内容でした。そして、福島は1956年のヘルシンキ五輪の吉川綾子以来56年ぶりの五輪出場となったのです。
その後、福島は陸連を裏切ることなく、着実に記録を伸ばしてきた。二十歳の乙女は、あどけない表情で淡々と記録を積み上げていく。その肢体は眩(まぶ)しいほど清清(すがすが)しい。競技の場を生まれ育った北海道にこだわるところにも、私は気が惹かれたのです。
4月の織田記念では追い風ながら11秒23、5月の静岡国際では二百メートルで23秒14の日本新記録をマークした。
北京五輪出場に賭けていたときは11秒36で、今回の日本新記録は11秒24だ。目を瞠(みは)るほど進化している。11秒1台に突入すれば、世界選手権では準決勝進出が見えてくるから、心が騒ぐのです。
福島千里さんは、将来が楽しみな若者です。注目しよう。みんなで応援しましょう。
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6月16日、浜松で私達の仕事を手伝ってくれているSさんと、仕事の後、酒を飲んだ。Sさんは磐田で生まれて、磐田で育った人です。Sさんは磐田南高校のときには、走り幅跳びと三段跳びの選手でした。そんなことを知っている私は、元アスリートの彼に、福原千里さんのことを知っていますか、と聞いてみたのです。
そしたら彼は、よく知ってますよ、5月に静岡国際で、二百で日本新記録を作ったとき、そのとき競技場に見に行ってたのですよ、と返ってきた。高校を卒業して40年以上も経っているのに、未だに、彼のアスリートとしての血は冷めてはいなかった。
この話を持ち出す前は、お互いの貧乏物語で盛り上がっていたのです。元アスリートは、毎月きちんと生活費を家に入れられなくて、女房の機嫌が悪くて、ここ何日間も喋っていないらしい。朝飯はご飯と納豆だけでいいと言ったら、本当にここ何日は、飯と納豆だけなんです、とかなんとか。
人と交わるのは楽しい。
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写真は全て朝日新聞の紙面のものを拝借しました
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