2007年2月2日金曜日

テレビは怖い

関西テレビ制作の「発掘!あるある大事典」が、データーの捏造が発覚して放送が打ち切られた。ことの発端は、「納豆でダイエット」。過去にも、06年には「味噌汁で減量」、98年には「レタスで快眠」が取材事実を捏造していた可能性が濃厚との報道あり。研究者の言葉を捻じ曲げたり、実験結果を偽って、あらかじめ想定する結論に結び付ける手法は、みな同じ。

今回の『納豆でダイエット』では、納豆を買い求める人が急増、品薄で、店先から納豆が消えた。

そんな、バカなことが、と嘆いていた。制作するやつもバカなら、それを本気で電波にのせてしまう放送局も大バカだ。

放送された内容を、自分でも吟味しないで、言われたまま、放送されたまま、店に納豆を買いに行く。確かに納豆は体にいいから、いいけど。それにしてもだ、危険だ。

昔、テレビの前に群がる大衆を「一億 総白痴化」と言った評論家がいたが、巧いこと言ったものだ。新聞や本を読む場合は、目で文字の意味を考える。人によって、脳の思考回路を、ぐるぐる回るかひゅうっと素通りするかの違いはあるが、とにかく考える。時間がかかる、その分だけは考える羽目になる。テレビは、情報が直接、脳幹(脳味噌)のどこかへ飛び込んで、思考するイトマがない。視覚したものが、そのまま答(結論)になるのだ。

そんな、バカな、と嘆いていた。

今朝

4月で3歳になる愛孫のハルが、今、自分が食べているお茶づけを「これ、お相撲さんが、食べるんだよね」と言うではないか。

なんのこっちゃ、と娘に聞いたら、テレビのコマーシャルだそうだ。お相撲さんがお茶漬をおいしそうに食べているシーンがあって、茶漬けの商品名が連呼される。

孫も、危険に巻き込まれそう。

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