またまた、私の“NHK受信料払いたくない病”をもっと悪化させる報道があったものだから、またここで、その内容を記したい。
NHKの橋本元一会長は14日、総務省によるNHK国際放送への放送命令制度を事実上存続させる法改正案が検討されていることについて、「報道機関として自主的な編集権を大事にするということで、命令放送はなじまない」と話した。これまでは命令放送について「自主的な編集を貫く」と主張していたが、今回は改正案に異議を唱えた格好だ。
だが、命令放送制度を放送法から削除するよう求めるか、との質問には、「そこまで言ってないが、趣旨を申し上げた」と述べた。
そこまでは言ってないが、趣旨を申し上げた、なんて、私の生まれ育った田舎風に言わしてもらえれば、「屁のツッパリにも、ならない」だ。何かに着手するのだけれども、いい効果を生まないことを、このような表現をするのです。
また、私の父親は、無意味な行動のことを「布団の中へでも入って、屁でもこいてろ」と、よく言いました。
橋本会長の発言は、「屁のツッパリにも、ならない」し「布団の中へでも入って、屁でもこいてろ」なのです。
時の権力から距離を置いて、不偏不党の、真に自立した番組編成を、公正・公平に行う気概にはどうしても乏しいように思われる。
命令放送の改正案は、命令を「要請」に改めるとともにNHKに「応諾義務」を課すことになる。
命令放送制度は看板を架け替えて事実上存続する。
命令を要請に変えたって、言葉が違っただけで、実態は変わることがないだろう。
これじゃ、政府・与党の意向に沿わない番組編成はできない、若しくは政府・与党の執行部の顔を窺がいながらの番組編成作業になるのは、自明の理だ。そんな、バカな。
2007年2月11日のブログ「NHKに物申す」にクドク書いたけれど、やはり、経営委員会の委員が総務省の人選で、内閣が国会の承認を得て3年の任期で任命する。この最初の人選の過程で、財界、民間企業、識者、どこからも政府・与党の都合のいい人をノミネイトされるのは、至極当然のことだ。そんなことじゃ、イカンのじゃないの。
少なくとも、大半の国民が納得する人選でなければならない。
番組編成にも、広く国民の声を組み込んでもらいたい。
国論を二分するような、大きなテーマの取り扱いについては、十二分に配慮してもらいたい。当面するのは、憲法問題だ。
国が抱えるダーチィな部分、闇の部分、世界の情勢、社会の実態レポート、政府・与党の公表されたくない資料やデーターの報道、公共放送としての役割はいっぱいある筈だ。政府・与党に都合の悪い報道、国民に知られたくない報道こそ、意味があるのではないのか?
娯楽番組は、民放さんで十分なのではないか。
NHKさん、そのように、やってくれなくては受信料を払わないぞ。
その後
2007年3月の初めの報道によると
NHK受信料の義務化を、今回提出される放送法改正案に盛り込まれそうもない、見通しになってきた。菅総務相は法案提出の前提として受信料の2割値引きを求めているが、NHKは早期の値下げには応じない方針だ。総務省幹部は27日夜、NHKの態度が変わらない限り、法案から受信料義務化の項目を外さざるをえないとの見方を明らかにした。
菅総務相は「義務化だけでNHKを焼け太りさせることは、国民の理解を得られない」と述べた。
ざまあみろ、だ。
水道、ガス、電気料の使用料を払うことについては、納得いく。ただ、料金が高いと感じるか、安いと感じるかは個人に多少差異はあるだろうが、支払わなければならないことについてはあったり前だ。
でも、だ。私のように、NHKを観ない者には、感慨複雑だ。
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