その個性を壊すな、自然のままが一番。
世界に通用する次代の科学者を育てようと開かれている、高校生の科学技術コンテスト「ジャパン・サイエンス&エンジニアリング・チャレンジ」(朝日新聞社主催、内閣府、文部科学省、農林水産省、経済産業省ほか後援)の最終審査の結果、科学技術振興機構賞を受賞した山口県立厚狭高校2年生の3人組(阿部美弥子さん、井上真理子さん、植田奈津美さん)の研究成果を紹介している記事を見つけた。他にもいろいろな研究の成果の紹介はあったのですが、科学に弱い私には、この山口県の3人組の研究の記事しか関心が湧かなかったし、他の賞には理解できなかった。
「善意のメダカ放流」警告、
のタイトルを見て、わが意を得た思いで、ニタットとしてしまった。
内容は、私が考えていたことと、随分違うのだけれども、川のメダカの生態をよくも、こんなに気を揉んでいてくれて、よくもこんなに科学的に調査して、何気なく行われてきたメダカの放流に警告を発した。川を、水中に棲む魚や虫たちのことを、常に気に留めている私には、彼女たち3人の行為が嬉しいのです、感謝しているのです。彼女たち3人組の研究の成果は後のほうで新聞記事を転載したので、その項で確認してください。いく種類もいるメダカのそれぞれの個体としての保存が必要なのでは、という問題提起である。
以前(2006年9月29日 金)に、この私のブログで、川に放流された鯉が異常に大きくなって群遊、大きな口を広げて小魚、虫を、あたかも鯨のように、何もかも漁ってしまう。一網打尽。平和だった頃の川は、農薬などは流れ込んではこなかったし、両岸には草が繁茂していて、陸(土)の世界と水の世界が一つになって、交流しながら調和がとれていた。
その大きい鯉を間引くことで、水中の世界を自然な状態に戻したい、と思ったのです。
この考え、間違っていますか? 間違っているとお思いの方はどうぞ、お知らせください、納得できれば、いつでも主義主張を換えられます。
メダカや鮒、タニシやヤゴ、小魚、虫が大きな鯉に食われたくないのです。
善意の方が、善意で、何かいいことでもするように、鯉を放流したのでしょう。これは、大きな勘違い、大きな間違いです。
私には科学的な思索ができないので、誰か、私が危惧する問題を科学的に証明して欲しいのです。
2006年12月23日 朝日
科学技術振興機構賞
「善意のメダカ放流」警告 山口県立厚狭高校(2年)
動物園の協力で、サギなどの鳥に野生メダカとヒメダカを食べ比べさせてみた。よく目立つヒメダカの方が、圧倒的に食べられやすかった。彼らが自然界で生き残れない理由がよくわかった。
遺伝子汚染を調べるきっかけは、ある新聞記事だ。学校近くを流れる川に、毎年、大量のヒメダカが放流されていることを伝えていた。ヒメダカは、川ごとに遺伝的な特徴を保って生きながらえてきた生き物。「その個性を消すようなことをやっていいのかしら」
ヒメダカ由来の遺伝子検出の有効な方法が今のところ見つからず、野外の固体にヒメダカを交雑させる方法で検定に取り込む。大量放流された川にヒメダカの痕跡がないのに、放流の記録の無い川に交雑固体が確認される、といった不思議な現象もあり、まだ解決すべき問題が多い。大陸産のメダカが交じっていると疑われる川もある。
放流は、ほとんどの場合が善意から行われるので、やっかいだ。「それでも、訴えるべきことはちゃんと訴えたい」と阿部さん。
「メダカの遺伝子汚染」
広く飼育されているヒメダカは、生物学的に野生のメダカと同じ種で、自由に交雑する。ヒメダカ放流が、野生集団にどう影響するのか、野外調査や各種実験、遺伝子レベルでの比較による検証を続けている。
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